猫の耳の中にある黒い泥は、猫によく見られる外耳道寄生虫である耳ダニである可能性があります。ほとんどの場合、外耳道に生息しますが、頭、首、尾に現れる場合もあります。耳ダニによって猫は頻繁に耳を掻いたり振ったりするようになり、外耳道内の肥満細胞とマクロファージの数が大幅に増加します。感染後2週間で大量のIgE抗体が生成され、アレルギー反応を引き起こします。
耳ダニに感染した猫は、耳が赤く腫れ、毛が抜け、大量の黒くて乾燥した耳垢が出ます。猫の耳から黒い耳垢の大きな塊が落ちているのを見つけたら、それも耳ダニの症状です。猫は耳がかゆいので、必死に掻いたり頭を振ったりし続けています。黒い耳垢が出る場合は、中耳炎になっている可能性が高いです。
耳ダニを治療するには、エルフリングなどの耳ダニ治療薬を使用して、適切なタイミングで治療する必要があります。まず、猫をしっかりと抱き、ボトルの口を外耳道の開口部に当て、ボトル本体を軽く押して外耳道洗浄液を外耳道に浸透させます。溶液を猫の外耳道に2〜3分間留まらせ、猫が頭を振って耳垢や分泌物を取り除くのを待ちます。猫が頭を振った後、コットンボールやペーパータオルを使って耳の汚れを拭き取ってください。猫が回復するまでこれを数回繰り返します。
