猫の不妊手術や避妊手術にはいくつかの方法がありますが、最も多く採用されているのは「卵巣子宮摘出術」で、卵巣と子宮の両方を取り除く手術です。このほか、卵巣だけを摘出したり、卵管を結紮したりする方法もあります。
猫が妊娠するためには、卵巣と子宮という2つの臓器が必要なので、どちらか一方を切除すれば「妊娠を避ける」という目的は達成できる。猫は不妊手術を受けていますが、発情は卵巣から分泌されるホルモンによって起こります。どのような避妊手術をしても、卵管だけを結んで卵巣を残しておけば、ホルモンは作用し続け、猫は発情期に入り続けます。
逆に、卵巣を摘出してしまうと、猫は妊娠も発情もできなくなるので、卵巣が体内に残っているかどうかを獣医師に再度診てもらう必要があります。そうであれば、再度の卵巣摘出手術が必要となります。